『我是日本人 ~私は日本人です~』

もう15年以上も前になりますが、私が通っていた高校には、当時はまだまだ珍しかった『総合学科』がありました。

少し話はそれますが、みなさんは総合学科って何を学ぶ学科なのかご存知ですか?
文科省の概要によると、「幅広い選択科目の中から生徒が自分で科目を選択し学ぶことが可能であり、生徒の個性を生かした主体的な学習を重視すること。将来の職業選択を視野に入れた自己の進路への自覚を深めさせる学習を重視すること」とあります。
※参考「文部科学省HP、総合学科について」

私の通っていた総合学科のある高校も、1年次の学習内容はほぼ同じでしたが、2年次からは自分でカリキュラムを組むため、ひとりひとりの時間割りはさまざまでした。

当時高校生だった私が選択したのは、中国語の授業。

授業の内容はというと…
・中国出身の先生が授業をする
・自己紹介を中国語でする
・簡単な文法を学ぶ
・中国語で歌を歌う
等々

英語が苦手だった私にとっては、日本語、英語以外の言語が学べることが楽しくて、中国語の授業はいつもワクワクの連続でした。

そして社会人になったある日、ふとあの楽しかった中国語の授業のことを思い出し、中国語の語学教室へ通うことにしました。
語学教室では、高校の授業とは違って、複雑な文法になると難しかったものの、リスニングはとても得意になりました。今はもう勉強をやめてしまったので忘れかけていますが・・・(^^;)

さらにその後、結婚して大阪に住んでいる今、中国語を学んでいたご縁なのか、前世からのご縁なのか何なのか(笑)、難波や梅田のように人の多い場所へ行くと、かなりの確率で中国人や台湾人に間違えられます。

例えば…
・ひとりでレストランへ入った時、「日本語のメニューで大丈夫ですか?」(イヤ、むしろ英語だと全然わかんないんですけど…)と聞かれたことがあったり(笑)
・長男がまだ小さい時、旅行帰りの大きな荷物を抱えて、難波駅の改札をベビーカーで入ろうとしたら、「Excuse me. There is …(すみません、ここは…)」と駅員さんに英語で話しかけられ、おそらく親切に「ここにはエレベーターがないですよ」と言おうとしてくださったのでしょう。「いやいや日本語で全然大丈夫ですよ!」と、コッテコテの関西弁でつっこんだこともあったり(笑)

他にも中国人や台湾人の方から、よく英語や中国語で道を聞かれることもあります。むしろ起こらないことの方がもう珍しくなってきましたね。
また自ら、中国人や台湾人の観光客に話しかけたりすることもあります。
切符を買っていたとき、隣で何やら駅の料金表を見ながら困っている人がいたので、どこまでいくのか尋ねたことがあります。
自分から声を掛けるには勇気はいりますね(笑) でも、もし相手の言うことや、探してる場所がわからなかったとしても、駅員さんに伝えてあげたり、インフォメーションまで案内したりすることができるので、とりあえず語学向上のためは、レッツトライです!

中国人や台湾人に間違えられることや道を聞かれることは特に嫌ではなく、「日本にいながら他の国の人と日本語ではない言語で話すことができる」ということが、とても楽しかったりします。
カタコトの英語と中国語と身振り手振りを交えて話した後、「あ~、中国語もっと勉強したいな~!」って思いますね。
もっとうまく話せたら、もっと楽しくなるでしょう。せっかくなので、これからは独学でも少しずつ頑張りたいところです。

2020年オリンピックが開催されると、東京だけでなく、各地域にさまざまな国の方が来られると思います。
みなさんも語学に興味を持たれたとき、私のように片言の英語でも中国語でもいいので、気軽に話しかけてみたり、その人がいきたい場所の地図等書いてあげたり、ほんの少しの勇気と一歩を踏み出すだけで、友達になれたり、SNSが普及している今、もしかしたらその後語学を教えてもらえたり、なんてことがあるかもしれません。
ネットで語学教室を探すよりも、本屋でどの語学の本がいいだろうと悩むよりも、案外上達の近道なのかもしれませんね。

*****今回こちらのコラムを書いていただいた方です*****
みほ子さん、34歳、大阪府在住
夫、小学1年生と0歳、二人の男の子の母ちゃん
長男坊の宿題を見ながら、後追いが凄い次男坊の相手にと、ドタバタな毎日ですが、笑顔で楽しく過ごす!を目標に!!

この記事を書いた人

わざびと