家庭での防災対策はできていますか?②

先日、町内会の地震津波避難訓練に初めて子連れで参加してきました。避難訓練では、非常時の指定避難先である町会館までを、実際の避難経路に従って歩いたり、野外でポリ袋調理のごはんや炊き出しのカレーライスをいただいたりしました。また、市役所の危機管理課の方からは自宅防災対策、消防署の職員の方からは消火器の使い方やバケツリレーのレクチャーをしていただくなど、盛り沢山の内容で、災害に対する危機感を身近に感じさせてくれるきっかけになりました。

ここ数年の間、日本列島には予期せぬ大きな災害が何度も起こっています。東日本大震災、熊本地震、今年の超大型台風と北海道胆振東部地震など。直接その被害に遭遇された方もたくさんいらっしゃると思います。しかも、これから30年以内に南海トラフ地震が起こる確率が、約80%だと発表されているそうです。

 避難訓練に参加して、災害に対する危機感や避難方法などを確認しておくことも大切ですが、まずは、事前に自宅の安全対策や備蓄品などをチェックしておきましょう。

【家の中の安全対策チェックリスト】
タンスや食器棚など、家具を固定している。
食器棚や冷蔵庫の扉が開かないように止め金具をつけている。
重い食器は下に、軽い食器は上に置いている。
安全に避難できるように、出入り口や通路には物を置いていない。
寝室には、スリッパを置いている。
寝室には家具を置いていない。または寝ているところに倒れないように置いている。
窓ガラスには、飛散防止用フィルムを貼っている。
テレビは低い位置に固定して置いている(透明耐震の粘着ゴムが、お薦め!)。
吊り照明の固定をしている。

 次に、災害が起こった時の最優先課題としては、水や食料、生活必需品の確保になります。
突然の災害で、せっかく備蓄していた災害用の非常食が賞味期限切れとなっていて慌てないためにも、普段の生活の中で上手に非常食を備えておくためには、『ローリングストック法』を活用してみましょう。
 『ローリングストック法』とは、特別な食材を非常食にするのではなく、普段から食べている食材を多めにストックしておき、「備える➡食べる・使う➡買い足す」を繰り返すことをいいます。こうすることによって、いざ災害となったときに、賞味期限切れの非常食しかないという事態に陥らないようにすることができます。普段からいろいろな食材を試してみて、自分や家族の好みに合う、食べなれたものを備蓄するようにしましょう。
 また、賞味期限切れの食材はできるだけこまめにチェックして消費します。もちろん消費したら忘れずに追加するように心がけましょう!

【食料・飲料水チェックリスト】
飲料水(1人1日3リットル。3リットル×6日×家族分)
米・もち
めん類(乾めん、パスタ、即席めん)
粉もの(小麦粉、ホットケーキミックス、お好み焼き粉)
レトルト食品(おかゆ、カレー、パスタソース)
缶詰(さんま、さば、いわし、ツナ、トマト、くだもの)
汁物(インスタント・フリーズドライスープ)
乾物(のり・わかめ・ひじき・春雨)
菓子類(チョコ・あめ)

 ただし、もしも避難所生活になった場合には、これらの食料を持ち込むことは難しくなるかもしれません。避難所では食料の不均衡が起こらないようにするため、自宅に備蓄した食料は自宅で食べるか、食べる場所を考慮するようにしましょう。

 食料品以外に、調理用品や日用品にも『ローリングストック法』が使えます。

【調理用品チェックリスト】
カセットコンロ・ボンベ15~20本
新聞紙
ラップ・アルミホイル
ポリ袋
割りばし・使い捨て容器
蓋つき鍋

【日用品チェックリスト】
おむつ(乳幼児や高齢者)
生理用品
歯ブラシ、除菌シート、ティッシュ、タオル
常備薬
マスク

 最後に・・・
 ここでは自分でできる災害対策法をご紹介いたしましたが、今年の台風被害でライフラインが復旧するまでに一番助けてもらったのはご近所の友人でした。洗濯機やお風呂を貸してもらうことができ、本当に助かりました。ここで紹介させていただいたことも大切なことですが、普段からの地域でのつながりも大切にしていきたいものですね。

この記事を書いた人

わざびと