家庭での防災対策はできていますか?①

子どもたちの夏休みも終わり、2学期が始まってすぐの9月4日。1961年に発生した第2室戸台風以来57年ぶりの猛烈な暴風雨を伴う台風21号が、近畿、東海、北陸地方を直撃しました。
我が家も停電した上、瓦やガラスが庭に散乱するという惨憺たる状況でした。停電により電気が止まると、日常生活がいかに電気に支えられているかを目の当たりにすることに・・・

この経験から、今一度我が家の防災グッズを再点検!!

まず、2011年の東日本大震災のあと、ひとつだけ用意していた防災リュックを見直すために、ネットでいろいろ調べてみると、防災用品は半年ごとに見直すのが理想的だということがわかりました。例えば、3月と9月というように、各家庭で防災用品を見直すための月を決めておくとよいでしょう。(7年間放置していた我が家の防災グッズが・・・(^^;))

ひと口に防災用品といってもたくさんあり、一度に揃えられる物ばかりではありません。備品は長期的、計画的に備えていく。食品はローリングストック(食べたら、更新する方法)が良いのだそう。

次に、非常用持ち出し袋を家族の人数分用意することにしました。とりあえず、避難が必要になった時の備えとして、家族それぞれが持てる分を想定。

■ひとり分の持ち出し品として準備したもの

1.防炎の避難袋
2.非常食(シリアルバーなど)
3.エマージェンシーブランケット(極薄素材で作られた防風・防寒用・防水のシート)
4.ホイッスル(100円ショップなどでもあり)
5.ウェットティッシュ
6.ペットボトルの水(500ml×1本)
7.携帯トイレ(3袋)
8.ネックライト(ヘッドライトでもOK)
9.ポリ袋(小・中各2~3枚)
10.歯磨きセット
11.現金(小銭も)
12.カイロ
13.マスク
14.軍手
15.レインスーツ

その他にも、タオル、それぞれのサイズの肌着、生理用品、懐中電灯も入れたいですね(乳児のいる家庭では、紙おむつ、おしりふきも必要でしょう)。

一家族にひとつはあったらいいものとしては、手回し式携帯ラジオ、モバイルバッテリー、帰宅支援マップ、常備薬、乾電池など。

そして、もしも避難が必要な自然災害に遭った場合には、状況が落ち着いた時点で火の始末をして、避難経路の確保、非常用の持ち出し品を確保します。

以上のように、防災用品のモノの準備も大切ですが、実は一番大事なことは非難しなくてはならなくなった場合のことを、あらかじめ家族で話し合っておくことなのです。
災害発生時、家族みんなが一緒にいるとは限りません。子ども達が保育園児、幼稚園児なら、災害時の対応書類を確認しておく。小学生以上なら、子どもと連絡方法を約束しておきましょう。

その内容は・・・
・災害時は携帯メールと【災害伝言ダイヤル 171】を使うこと。
・【171】の使い方を練習しておくこと。
・待ち合わせ場所を事前に話し合っておくこと。
そして、子どもたちがひとりで困ったときに信頼できる(駅員さん、警察の人、ご近所さんなど)周囲の人に、何かをお願いする時のマナーをきちんと教えておくことも、子ども自身を守ることにつながるのです。

災害はいつ起こるか分かりません。災害が起こってから慌てるのではなく、普段から少しずつ防災グッズを備えておき、非常時のことについて、家族で十分に話し合っておきましょうね!

次回は、持ち出すのは大変ですが、ライフラインが復旧するまで切り抜けるための、家庭用備蓄の防災テクニックや、用品についてお伝えしたいと思います。

この記事を書いた人

わざびと